ペールカン用脱油機(KP-12型)の特長
FEATURES
現在容器として使われているペールカンの上部に穴をあけることにより、 従来の脱油機の布袋・金網カゴの替わりになります。移し替えの手間が省力化でき経済的です。
ペールカンを用いる利点
A.軽いうえに取っ手が付いていますので、持ち運びに非常に便利です
B.脱油用の穴は、上部2本のふくらみ部分に数個ポンチであければ十分です
C.穴は上部のみですので、機械のそばに置いても油こぼれの心配が無く、個々の機械に置けます
D.油の回収位置が高い(約40㎝)のでペールカンを油の回収槽に使えます
標準タイプでタイマー付ですので、切削屑→貯蔵所の合間に脱油工程が完了します。
ペールカンの脱油機への出し入れの高さは低く設定されています。(地上高さ50㎝)
ペールカンの回転数が1,400rpmと高速で回転する為、ジャイロ効果と特殊な軸受け機構により、振動の少ない遠心分離機となっております。
品物がアンバランスな場合は、バケットを前後に揺らすことにより簡単に調整出来ますから、より振動の少ない状態で回転します。
安全装置として、ロックしないとスイッチが入らないようになっています。
工程
FLOW
なぜ、しぼれるのか?
通常の遠心分離機の場合はバケット固定式で、分離された油は側面全体の穴より排出されます。
ペールカンの場合は・・・
高速回転(1400rpm)により外壁へ達した油は(ペールカンは約1゜の傾斜を持っていますので)外壁をつたって上に登り、溝部分の穴から外へ出ます。
したがって外壁より内側部分の脱液効率は両者とも同じなのです。
なお、細かいキリコなどの場合には、ペールカン内側に金網を置く事で外壁と品物との間に隙間 (1㎜以下金網2つ折り程度で充分です)を与えることにより、全く同じ脱液効果がのぞめます。
仕様
SPECIFICATION
《付属品》
・アンカーボルト 4本
※安全の為、固定用にご使用下さい
・ガラス管ヒューズ10A 2本
ガラス管ヒューズ20A 1本
・ペール缶 1個
諸元表
型式 | KP-12型 |
---|---|
防振機構 | ジャイロバランス方式 |
軸受 | 複合ベアリング |
モーター | 4P 200V 0.75kw |
起動方式 | フレキションプーリーによるクッションスタート |
脱油回転数 | 1,400rpm |
処理能力 | 砲金の場合 26kg |
ペール缶容量 | 20リットル |
脱油時間 | 標準5分 |
タイマー | 12分 |
機種重量 | 120kg |
機械全巾 | 600mm |
機械全長 | 650mm |
機械高さ | 790mm |
オプション | パンチング補強缶仕様 ハンドルロックカバー(安全装置)仕様 キャスター付仕様 オイルパン仕様 インバータ仕様 漏布(ろふ)仕様 |
オプション
OPTION
パンチング補強缶仕様
主に製品を脱油する場合に使用します。
製品脱油の場合、切屑と違い重量がありますので、ペール缶の痛み・変形を防ぎます。
ペール缶の内側に入れて使用します。
補強缶は、板厚t2.3/パンチング穴φ3mmを標準としています。
ハンドルロックカバー(安全装置)仕様
外蓋を締めるフックにブレーキペダルが連動するカバーを取付けした仕様で、ブレーキペダルを踏まないとロックが解除できないようになっています。
外蓋を外す際にブレーキペダルの踏み忘れを防止する安全装置です。
キャスター付仕様
4輪 φ75-ウレタン自在ブレーキ付キャスターを取付けます。
ペール缶脱油機を移動して使いたい場合などに便利ですが、必ず運転時は4輪ともブレーキをかけて使用してください。
尚、キャスター無しの標準の場合は、機械添付のオールアンカーにて固定して使用してください。
オイルパン付仕様
ペール缶脱油機のベース下にオイルパンを取り付けた仕様です。床を汚しません。
四角に穴明きのアングルが溶接されていて、オールアンカーで床に固定して使用します。
キャスターとの併用も可能です。
インバータ仕様
脱油する処理物によって脱油の回転数を変更することができます。
回転数を変更して処理したい場合や打痕対策に最適です。
漏布(ろふ)仕様
主に製品・小物を脱油する場合に使用します。製品脱油の場合、遠心力の為ワークが外へ移動します。
その場合のペール缶にぶつかる衝撃を緩和します。
(漏布内の製品同士のぶつかりには効果ありません)
ペール缶の内側に入れて使用します。
口は開放型と口を絞ることができるハトメ付き型があります。
開発者の独り言
MONOLOG
愛知県の田中技研様が販売していたTBP-12を販売しておりましたが、田中技研様から了解を頂き弊社でも製作販売させて頂くこととなりました。